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​Episode5
探偵候補生、最初の事件

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STORY

 暗号の答えを聞いた魏無羨が考え込む。


「ゴールイン……目的が達成されたということだ。よし、事態が動いたな」


 どういうことか、と問えば藍忘機が説明してくれた。

 

「協力者とともに調べていた事件が動いたということだ。あちらの準備が整ったということならば、こちらも現場を押さえるための準備が必要だ」
「候補生君、もちろん君にも付き合ってもらうぞ!初日でこんなに活躍しているんだ。次も頼むぜ」


 魏無羨の言葉に驚く。まだ試用段階だというのに、探偵社の事件に関わっていいのだろうか。不安な顔をしていることに気づいたのか、魏無羨に優しく肩を掴まれた。

 

「大丈夫!まずは協力者のところへいこう。おそらく、事前に打ち合わせた場所で待っているはずだ」
「急ぐぞ二人とも」


 藍忘機の言葉に、探偵社の面々は外への扉を開けた。

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 待ちあわせ場所にいたのは、先程探偵社の前で出会った青年だった。遠目から見ると、どこか緊張している様子だったが、近づいてくるこちらに気づくと、青年の顔がぱっ、と明るくなった。


「ああ、魏の若君!待ってたよ。そちらはもしかして」
「うちの探偵社の候補生君だ。なあ、候補生君。さっき封筒を落としたのは彼だろ?」

 

 魏無羨の問いに頷くと、青年は申し訳無さそうにこちらへ向き直る。

 

「候補生だとは思わなくて先程は失礼した。私は温寧。魏の若君たちに協力している者だ」


 よろしく、と言われ礼を返す。少しおどおどした様子があるが、優しそうな人だ。
 そしてあいさつの後、すぐに魏無羨にあるものを取り出した。

 

「魏の若君、これが僕の入手したメモだ。どうやら今夜例の取引があるらしい。ただ、僕ではこのメモの意味が分からなくて魏の若君たちを待っていたんだ」

 

 メモを見ると、一つはメッセージが、もう一つは暗号が書いてある。

 

「急がないと現場を押さえられなくなる。申し訳ないけど頼むよ」

​問題5

問題
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